兼業トレーダー歴7年の軌跡 第2話 -ドン底から這い上がる-

こんにちは、セルタです。

さっそくですが、

私の兼業トレーダーとしての7年間を振り返るシリーズ 第2話です。

前回は1ヶ月で資産を倍にして有頂天になっていたところまで書きました。

今回はその続きで、例のあの事件からになります・・・

3.2度目洗礼~スランプ編

2008年10月・・・

有頂天だった私はまたもや相場から洗礼を浴びることになります。

10月10日、、、リーマン・ブラザーズ倒産のニュースが世界中を

駆け巡りました。

世界金融危機勃発!! 後にいうリーマンショックです!

この時も、相場の急変を目の前で見ていました。。。

EUR/USDをメインで取引していて、

どのくらいだろう・・・23時くらいだったと記憶してますが、

そこから4時間くらいで300PIPS以上の急落・・・

根拠もなくロングポジションを持っていた私は突然の急落に

成すすべなく勢いよく下げて行くローソク足をただ見ているだけ。。

損切りは入れてませんでした・・・

何これっ!そんなハズない!きっと何か間違いだ!

何せその時の勝率ってほぼ100%あったんです・・・

たった3~5PIPSを狙いに行ってただけですし、

今回も簡単に獲れるだろうと、、

そのうち戻るさぁ~

とヤバイとは思いつつもどこかで楽観視していました。

がしかし、、、相場は下がる一方です。

いつの間にか“戻してくれ~”という祈りに変わっていた!

のは言うまでもありません(笑)

そして気がついたら資産が80万まで減っていました。

本当にヤバイ!

そう思った私は、引き出したハズの200万を再投入してしまいます。。

また前同じようにやれば400万にできるさ!

ところが、、、その日を境に連戦連敗。。。

あっという間に資金は50万を

切ってしまいました。

気付けば150万の損失です。

その後損失を早く取り戻そうと

相変わらず高いロットで

コツコツ勝ってはドカンと負ける。。。

141-300x300

もう負けトレーダーの典型的なトレードです。。

たまたま運良く1ヶ月で資金倍増させた経験が逆に仇になり

トレードに変な癖が付いていました。

力強く上昇していても、そろそろ戻るだろうと、

トレンドに乗ることなんて知らずに逆張りが多かったですね。

自分の中にしっかりとした売買ルールがあったわけではありません。

勝ててたトレードの再現性なんてゼロに等しかったのです。

しかも資金管理なんて何も考えていなかった。。。

ヘタに短期間で勝てた経験をしてしまったが故に、

その後この間違った考えを捨て去るのに、

どれ程の時間を費やしたことか・・・

年末からまた相場環境が良くなり、資金は120万まで回復しましたが、

トレーダーとして根本的なところは何一つ変わってなかったので

直ぐにまたスランプ突入です。

流石にもう大きいポジションではやってませんでしたが、

勝ってはドカンと負けるを相変わらず繰り返します。。

2年近く掛けて資金はとうとう30万を切ることに、、、

そこでようやく目が覚め、今まできちんと相場の勉強をしてなかったので

一度しっかりとFXというものを勉強しよう!と決心します。

(こうなるまでほとんど独学でやってた自分自身に呆れます・・・)

その決心をするまでに、実に2年近く掛かった訳ですが、

何故こんなに時間が掛かったんだろう?と思い返してみると・・・

①相場環境が良い(トレンドが続いて分かり易い状況)と2ヶ月くらい

 連続で勝てていた。

→最初は逆張りがメインでしたが、半年後には何となくトレンドに乗る感覚はわかってきつつありました。

    まあ、ただ単に勢いがある方にポジションを取ってただけだったんですけどね・・・

②負けるのはレンジとか方向性が良くわからない環境の時で

月単位では大きく負け越してしまう。

③200→400万にした一時的な実績のせいで

 自分は勝てるトレーダーだ!と勘違いしていた。

上記3点が原因だったと思っています。

特に③の感情は本格的に勉強を始めた後も

最後の方まで払拭できずにいました。。

現在、成績が安定していないトレーダーさんに今すぐ伝えたいこと・・・

・まずは自分がどういうトレーダーかを知ること!

・スランプで自分を見失ったときなどに

 また一からやり直せる自分原点をつくること!

この2点です!!この2つは超重要です!

自分はトレンドが得意だとか、レンジが苦手とか、つい逆張りしちゃうとか、

損切りができない等のトレードの癖の把握はもちろん、

過去相場で検証をしっかりと行い、

自分の大体の勝率や、リスク・リワード・レシオを把握するところから

ぜひ初めてください。

そして、いつでもやり直しができるように

相場の本質的な知識を身に付けてください。

そうすれば、スランプに陥っても、

どんな相場環境下でも必ずやり直しができます!

少し前に一部でスキャルピング取引に対して規制が入ったという噂が

出回りました。

真相は定かではないのですが、

今後FXに何らかの規制が掛かってトレードできなくなったり

するかも知れません。

可能性はゼロではないんです!

もしそうした事態になっても、相場の本質を理解さえすれば、

株や先物市場など他のどんな市場でも必ず成功できます!

ここで書いた私の経験談をぜひ反面教師にしてもらって、

小手先のテクニックではなく

相場本質を理解することを優先させてください。

以前の私もそうだったのですが、

相場の本質的なことって難しそうだし二の次だ!

とにかく目の前のトレードの方が再優先だ!エントリーが重要だ!と、

思ってしまうんですよね。

難しそうな相場そのものの事なんて理解したってトレードには

直結しない気がして遠回りな気がしてました。

相場で勝つためには売買ルール(ロジック)が最優先で

とにかくエントリーのやり方が知りたい!ってなってしまいがちです。

しかし、例え常勝トレーダーのロジックを真似たところで、

その常勝トレーダーがどういう考えでそのロジックを使っているのか?

実際の相場に対してそのロジックはどういう意味を持つのか?

これがわかっていないと上手く使いこなせませんし、

その常勝トレーダーと同じような成績を上げることはまず不可能でしょう!

相場環境は常に変わりますので、

その変化に合わせたロジックの応用もできません。

あなたがトレードで勝ち続けたいと思うなら、

何をするにも相場の本質的なことを理解する方が間違いなく近道です!

頑張りましょう!

さて、本題からだいぶ脱線してしまいました。。。

話を戻しましょう。

本腰を入れて一から勉強をし直す決心をした私は、

とりあえず情報収集のため本屋に行きました。

そしてそこである一冊の本に出会います。

それが杉田勝氏の『FX先生』でした・・・

今までの日本の投資教育は間違っている!的なことが書いてあって

自分が今まで勉強してきたことと一体何が違うのか?

と気になり即購入しました。

書店で『FX先生』の本を手に取ったのはホント偶然ですが、

この本を読んだお陰で、

私は勝っているプロのトレーダーから教わる必要性を痛感します。

さっそく、その本の確か巻末の方に記載があったと記憶してますが、

杉田氏が主催している投資スクールへの参加を決意します。

教材やスクールなどに手を出したのはこの時が初めてでした。。

私が参加したのは『勝つためのテクニカルトレード 基本コース編』

というやつです。

ひまわり証券に口座開設してたので、当時5000円で受講できました。

→現在はスクール生の募集はしていないようです。

◇このスクールで学んだ事

・移動平均線のEMAの使い方

・ブレイクアウト手法

・エントリー時の逆指値注文の使い方

・相場反転時の2バーリバーサルの形

・ダイバージェンスとは何か?
027-300x300

◇スクール受講後の感想

当時、完全な値頃感トレーダーだった私にとってその内容は

衝撃的でした。

逆指値注文でエントリーして行くなど今まで想像も付かなかった

ような知識のオンパレード。。。

スクール受講後、過去相場で検証したところ、

ブレイクアウト手法というのは確かにリーマンショック以前の相場では

非常に有効であると確認できました。

その後3ヶ月くらいでしょうか、、、

実践で試してみましたが、思うような結果は出せませんでした。

検証結果からリーマンショック後の相場環境では

もう通用しなくなってきているのでは?

と何となく感じていましたが、その通りでした。

続いて基本編の上のクラスのマスター編に申し込もうと思いましたが、

79800円という高額な受講料を払う勇気が中々出ませんでした。

あと杉田氏が推奨しているエリオット波動論が自分には難しすぎて

着いて行けなかったので他の教材を探すことにしました。

ここから長い、終わりなき手法探しが始まります。。。

またまた長くなってしまいました。

続きは『兼業トレーダー歴7年の軌跡 第3話』をどうぞ


 

◎管理人兼業トレーダー軌跡

第1話 : 怖いもの知らずで有頂天だった自分

第2話 : ドン底から這い上がる

第3話 : 終わりなき手法探しの旅編①

第4話 : 終わりなき手法探しの旅編②

第5話 : 覚醒編